校長あいさつ

さいたま市立岩槻小学校

校 長  中 島  悟

 さいたま市立岩槻小学校は、開校152年目を迎えます。一昨年度は、開校150周年式典等において地域や保護者のみなさまにご協力いただき大変お世話になりました。

本校は、地域に愛され、地域に見守られ、地域とともに歩んでいる学校です。

 歴史を紐解けば、江戸時代には、藩校「遷喬館(せんきょうかん)」や「郷学戩穀堂(こうがくせんこくどう)」の教育機関がありました。岩槻小学校は、明治5年の学制発布の2か月前の5月28日に久保宿町の旧本陣に「岩槻郷学校」として設立されました。翌明治6年には市宿の芳林寺に移転し、「岩槻学校」と改称されました。現在地に移ったのは明治14年、明治19年の小学校令により「岩槻尋常小学校」となりました。国の教育行政の歴史とともに、いや、それを一歩でもリードする先人の気概、並びに優れた人材を輩出しようとする熱意がひしひしと伝わってきます。先人たちの意思を引き継ぎ、岩槻小学校の教育を推進してまいります。校歌にもある「遷喬」とは、中国の書物「詩経」に由来し、「鳥が明るい場所を求めて暗い谷から喬木に飛び遷る姿」、「ウグイスが谷から出て喬木に移り住むこと」を意味し、転じて高い地位に昇進することとされています。

 「子どもは、未来をみて生活している」と言われます。新学期が始まると、不思議と子どもたちは心機一転、気持ちを新たに行動を始めます。それは、子どもたちの中に内在する、伸びようとする力、生命の力強さがあるからでしょう。

 こうした子どもたちの気持ちを大切にし、本校の教育活動の充実を図ってまいります。

 令和6年度は、ウィズコロナからポストコロナ時代への転換期に当たり、従来のものと、コロナ禍で得たものを融合させた新しい考えのもと、教育活動を進めていきます。アクティブ・ラーニング型授業をしっかり実践し、学力の基礎を培います。また、GIGAスクール構想に基づき1人1台タブレットを有効活用し、「自学・自習」ができる子の育成に努めてまいります。

 以下の【岩槻小の教育】の実現を目指し、岩槻小の発展・充実に精一杯努めてまいりますので、引き続きご理解とご協力をお願いいたします。

 

【岩槻小の教育】

学校教育目標 : 豊かな心をもち、自己の能力(よさ)を最大限に発揮できる、

心身共に健全な子どもを育成する

目指す児童像

 ・考える子(知育)       学力があり、意欲的にものごとに取り組む子

 ・助け合う子(徳育)    友達と協力しあい、仲よくできる子

 ・きたえる子(体育)    進んで運動に取り組み、心身ともにきたえる子

 

本年度の重点目標 : 児童一人ひとりのよさを認め、「自分の『目標に向かって主体的にチャレンジ』していく児

           童の育成」を図る。

           「あいさつ・笑顔・チャレンジ 岩槻小」(キャッチフレーズ)

 

学校教育目標具現化に向けた今年度の重点

1 「深い学び」の実現を図る教育の推進 

  ①「個別最適な学び」と「協働的な学び」の連動による授業展開
    アクティブ・ラーニング型授業展開の実践を重ねた成果(R4)を大切に、深化させていく。

  ②「さいたまSTEAMS教育」「さいたまSDGs教育」を通した、教科横断型の探究的な学びの実現

  ③算数・国語の基礎学力の向上を図る。国語・算数チャレンジタイムの活用

  ④ICTを効果的に活用したハイブリッドな授業展開

 

2 豊かな心を育てる教育の推進

  ①特別の教科道徳の時間の充実

  ②家庭、地域との連携した体験活動の充実

  ③ふれあい活動を意図的・計画的に実践する。

  ④清掃活動の充実

 

3 子どもに寄り添った教育の推進

  ①あいさつ・笑顔・チャレンジいっぱいの学校(Well-Beingを実現する学校へ)

  ②元気な挨拶、返事、特に朝の挨拶がしっかりできる児童を育成

  ③自尊感情、自己肯定感を高める取組の充実

 

4 「コミュニティ・スクール」を核とした小・中9年間の教育の推進

  ①地域と連携した教育活動の推進

  ②伝統文化の継承(人形資料室を活用した人形づくりを通して)

  ③全校での「あいさつ」運動の実施

 

5 希望あふれる学校づくりの推進

  ①お互いを認めあえる学校・学級づくり

  ②体罰・暴言防止月間(6月・11月・2月)の実施

  ③教師の心の充実~毎日はつらつと子どもに会うために~

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